basilsの日記

イノベーションについて考察するブログ。その他、アルバイト日誌、感想文、雑感など。

高校の友人と、ものを作ることにした ~読書について考え直すためのワークショップ~

高校の友人と、物を作って売ってみることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/18/191926)は友人と話し合った内容を書いた。大まかな方向性、具体的にどんな場面で使う製品を作るのか、これからの役割分担をどうするのかを相談した。僕の方では、さっそく26日にやるワークショップの準備をした。
 
流れはこんな感じだ。まず、「そもそも読書ってなんだっけ?」ということを改めて考えなおしてみる。僕らは普段よく本を読む。しかし、読書というのがそもそもどんな活動なのかをちゃんと考えたことはなかった。それを深く掘り下げることで、今までに無かった読書のあり方を構想できるのではないか。このプロセスを通じて、
 
・何のために読書をするのか?
 
・読書をする人としない人で何が違うのか?
 
・読書をほとんどしなかったら、自分はどうなっていたと思うか?
 
・一口に読書と言うが、より目を凝らして見るとどんな種類の読書があるのか?
 
・自分の読書の仕方、こんなところが人と違うと思う
 
・こんなことに困っている
 
・面白い本とつまらない本では、何が違うのか?どんな本は好きで、どんな本は嫌いか?
 
・読書はどんなプロセスを通じて行うのか?
 
・読書を通じて、自分がどう変わってきたか?
 
・どんなときに読書がはかどり、どんなときにははかどらないのか?
 
といったことを考察してみたい。この段階ではいきなり斬新なアイデアを出そうとはせず、とにかく理解に徹することが大事だ。料理で言えば、素材の下ごしらえのようなものだ。何の処理も味付けもしていない素材を鍋に入れても、仕方がない。
 
たとえば、今思いついたことを書いてみると・・・
 
・試験前とか、レポートの〆切が迫っている時とかの、何か切羽詰っている時に限って読書ははかどる。逆に、寝る前に2時間くらい余裕があって、「さて読むか」と意気込んでいる時には、意外とはかどらない。なぜか?
 
・僕は何冊も平行して読み進める。1冊だけを読み続ける人とは、何が違うのだろうか?
 
・読みたい本が山のように積みあがっているが、いっこうに減る気配がない。アマゾンのせいで、衝動的に買ってしまうことが増えたらしい。
 
・もっぱらベッドに座って読む。机の前で読むことはほとんどない。
 
・一度読んだ本をもう一度読むことはほとんどない。置き場所がなく、見えないところにしまってしまう。
 
・少し話しただけで、「この人は割と本を読む人だな」とか「この人はあまり読書しないな」とか、どんな本を読んでいそうかが何となくわかる。自分と同じような本を読んでいそうな人もわかる。
 
・大学の研究者であっても、自分の専門外の古典には通じていないことがある。
 
・読む本は古典的な本が多い。1つの分野を深掘りするというよりは、広く浅く読んでいる。
 
・・・などなど。こういう具体的なことを、まずはたくさん出す。そのうえで一段抽象化し、より深く「読書」を理解したい。
 
その際、「読書についての言葉」も素材として投入する。これは、これまで読書について言われてきた名言・格言・フレーズなどだ。先人達が読書についてどんなことを考えていたかを知ることで、理解をさらに広げたい。
 
つづいて、自分たちが「いいな」と思った製品やサービスをまとめて共有する。発想の手掛かりにするためだ。どんなところがいいと思ったのかを挙げていき、それを読書に関する製品・サービスに応用できないかを考える。
 
そしていよいよ、アイデアを出していく。ただ実はこの段階が決定的に重要なわけではない。読書についての理解がちゃんとできていれば、何をすべきかはおのずと見えているはずだ。あとはそれを、具体的にどう製品やサービスに落とし込むかを考えるだけで良い。
 
さて、どんな答えが出てくるだろうか。ブログを書きつつ一人で考えてみただけでも、結構色々なことに気づくものだ。二人で考えたら、もっといろんなことを思いつくに違いない。

高校の友人と、ものを作ることにした ~「読書」という活動をもっと面白くするには?~

高校の友人と、物を作って売ることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/15/011905)は試作のために廉価に3Dプリンターを使う方法が無いか、調べてみた。やはり1時間1000円くらいというのが最安のようだ。
 
今日は友人と久しぶりに会い、色々相談した。主な相談内容は3つ。大きなビジョンや方向性について、必要なスキルについて、具体的に何を作るのかについてだ。
 
①大きなビジョン、方向性
 
これについては、今まで相談したことの確認も含め。形のないサービスより形のあるモノがいいと思った理由、自分たちが何に魅力を感じるのか、といったことについてだ。モノを通じて思い込みを覆す、新しいモノ自体で思い込みを覆す、というのが僕らのやりたいことのようだ。
 
ではなぜそれをやりたいのか?思い込みを覆すことがなぜ面白いのか、なぜ必要なのか?なぜ、そういうことに魅力を感じるのか?ずいぶん抽象的な話をした。
 
②必要なスキルについて
 
クラウドファンディングに至るまでに当面必要なのは、3DCADを使えるようになること、簡単な設計ができるようになること、イラストレーターや動画づくりを通じて自分たちの考えをうまく表現できるようになることだ。
 
そこで、3DCADや設計については僕が、イラストレーターについては友人が分担することにした。
 
③具体的に作るもの
 
まずは、自分たちのコミットしている活動は何かを考えた。読書や論文執筆があがったが、とくに読書が一番有望そうだ。広がりがありそう。
 
そこで、読書について色々話した。
 
・自分と同じ本を読んでいる人と知り合いになりたい!読書はすごく個人的なもの。親しい友人とすら、ほとんど話しあわない。親しいということと、読書の趣味が一緒ということはイコールではない。個人的なものだけど、コミュニケーションに通じるもの。
 
・なぜブックカバーをつけるのか?本の表紙なんて、よく見えないはずなのに。なぜわざわざ隠そうとするのか?自分の嗜好を人に知られたくないから?公共の場で、読書という私的な営みをすることに抵抗があるから?本を大事にしたいから?
 
・世間一般には、自分の嗜好を知られたくない。でも、同じ嗜好を持つ人がいたら知り合いになりたい。このギャップが面白い。
 
・とてもシンプルな方法で、読書という活動をより良くできないか?
 
・そこで、自分と同じ興味がある人を、街中で見つけるための何かを作れないか。目印で識別できる。「同好の士」、見る人が見ればわかる何か。たとえばそれをきっかけに、カフェでの会話が始まるみたいな。
 
・ケータイをいじるより、読書のほうが個人的な感じがする。
 
・モノ自体の魅力を大事にしたい。ネットワーク外部性に頼る、つまりユーザーの多さを武器にするのではなく。個人で完結する機能のほうが、使ってもらいやすい。
 
 
・・・話してみて分かったのは、読書という活動はもっと良くできる余地がありそうだということ。ふだん読書についてちゃんと考えたことは無かったけど、改めて考えると色々「変わった」活動だなあと思った。
 
最後に、今後の予定について。
 
・月末までに、読書に関してアイデアを考えてみる。月末に2人でアイデア出しの会をやり、候補をたくさん出してみる。
 
・1カ月後くらいまでに、案を固める。
 
・並行して、3DCADやイラストレーターの勉強をする。
 
といったところだ。早速月末の会の準備をしよう。

高校の友人と、ものを作ることにした ~タダで3Dプリンターを使いたい~

高校の友人と、ものを作って売ってみることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/12/004421)は、水野操『自宅ではじめる モノづくり超入門』を読んでデータ出力のサービスや3Dプリンター以外の製造方法を勉強した。
 
今回は、試作を安価・手軽にできる方法を探してみる。
 
今までも探したなかでもFabLabや各種出力サービスはあったものの、使えるのが週一回だったり、一回数万円と高価だったり、家に届くまでに時間がかかったりと色々欠陥がある。もっと手軽に試作をできないものか??
 
 
場所:渋谷
 
使える機械:レーザーカッター・3Dプリンターなど
 
使える曜日:月~水は事前予約可、木~日は当日受付。1回1時間。けっこう空きが多く、使いやすそう。
 
料金:事前予約の場合、各マシン45分で4300円。当日受付の場合、10分1000円。FabLabと比べると高い。というか、FabLabが破格の安さなのだと思う。
 
・東大
 
慶應SFCにあることは以前(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/01/21/003218)調べた。しかしこれは、慶応の学生しか使えない。では僕らのいる東大には?
 
3Dプリンターを使った教育プログラムやワークショップならあるようだ。でも、営利利用は禁じられている。営利でも使えるようにして、その収益の一部をプログラムに還元したほうが広がりもあるし自律的になるし、何より夢があって断然いい気がするのだけど・・・
 
あと、研究室にもDimensionなどプロユースの3Dプリンターがあるにはある。
 
また、本郷キャンパスの辺境に工学部ものづくり工房実験工房という施設がある。3Dプリンタがおいてあるかは不明。ただ、鳥人間コンテストロボコンなどに出る団体にしか開放していないらしい。
 
 
東大本郷キャンパスの近くにある会員制のカフェ。3Dプリンターが鎮座しているのを見たことがある。あれを廉価で使わせてもらえないだろうか?1時間2000円くらいでも喜んで使うけど・・・
 
・自分で買う
 
FabLabだと1回の試作で1000円。しかし週1度しか使えず、しかも当日受付のため使うには早くいかないといけない。
 
3Dプリンターを自分で買ってしまうと、約15万円。Fablabでの試作150回分。でもいつでも使える。速さと手軽さを優先させたいなら、意外と買ってしまったほうがいいのかもしれない。あとは、どれくらい試作をするか。さすがに150回はしないか・・・
 
・・・色々調べてはみたが、やはりFabLabが一番良さそうだ。
 
友人の試験も終わり、いよいよ本格始動だ。まずは友人と会って、これからすることを相談したい。

高校の友人と、ものを作ることにした ~試作コストの壁~

高校の友人と、物を作って売ってみることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/10/012416)は水野操『自宅ではじめる モノづくり超入門』を読んで、3Dモデリングの基礎の基礎を勉強した。今回もその続き。
 
①出力サービスの活用
 
この本で紹介されているAutodesk 123Dという3DCADと連携しているサービスは、残念ながら日本にはない。でも、日本から発注可能なサービスはいくつかある。これらは、Autodesk 123Dから直接データをアップロードして発注できる。
 
また、連携はしていないものの、STLファイルをいったん保存して送ることで発注できるサービスもある。これなら国内にもある。こっちのほうが、価格・時間の面で好都合だろう。海外のサービスだと、発注から届くまで2週間くらいかかるらしい。
 
使える素材は、樹脂だけでなくセラミック、ステンレス、スターリングシルバー、石膏など様々だ。
 
さらにこれらのサイトの中には、作った製品を販売できるサービスを提供しているところもある。有望な販路の1つだろう。これなら国外にも売れそうだ。
 
他にも、アフィリエイト、試作費用見積もりなど多彩なサービスが提供されている。
 
そして気になる価格だが、FabLabの場合よりはかなり割高だ。たとえば東京リスマチック(http://www.lithmatic.net/3dprinter/price.html)の場合、標準樹脂で100gを出力しようとすると、
 
・樹脂材料費:200円×100g=20000円
・出力時間:1000円×2時間くらい??=2000円
・サポート材除去費用:3000円
 
で約25000円。標準樹脂以外を使うとなると、基本料金が10000円加算される。さらに、これは5営業日以内という標準料金。2営業日以内という超特急料金だと丸々倍額かかる。いずれにせよ、1回の試作で数万円単位のお金が必要だ。いやはや。
 
こうなると、形の試作だけならもっと安く済ませる方法を見つけたい。FabLabは有力候補だが、1回あたりどれくらいの時間機器を専有できるかも分からないし、そもそも毎週水曜にしか使えないようだ。大学に置いてあるものとかのほうが費用・時間の両面で有利かもしれない。もしあれば・・・
 
②3Dプリンター以外の製造方法
 
切削加工・鋳造・射出成型など。とくに射出成型は、1個当たりの変動費が数百円ととても安価だ。数百個単位での量産をするなら、射出成型が必須だ。しかし初期費用が高い。普通に金型1つを作ると100万円以上する。
 
最近ではprotomold(http://www.protolabs.co.jp/protomold)など、短納期(10営業日)・小ロット(100個単位くらい)でも発注できるサービスがある。これなら最初の注文でも金型代込みで13万5000円、追加発注が1個あたり数百円だ。
 
ただ、これは部品1つの場合。部品の数が多くなるほど費用はうなぎのぼり。いかに汎用部品を多く使えるかが大事なのかもしれない。汎用部品についても勉強していこう。
 
・・・これでひとまず、『自宅ではじめる モノづくり超入門』を読み終わった。次回は3Dプリンターでの試作をもっと早く・安く行える方法が無いか、探してみるつもりだ。

高校の友人と、ものを作ることにした ~3Dモデリングことはじめ~

高校の友人と、ものを作って売ることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/08/003619)は『自宅ではじめる モノづくり超入門』という本を読んで勉強したことを書いた。今回もその続き。
 
①3Dプリンタとは?
 
3Dプリンタは、材料を積み上げるという方法で造型をする機器。造型方法はいろいろあるが、それぞれの機種によって使える材料や仕上がり状態が違ってくる。出力サービスの依頼先や購入機種の選定時には注意しよう。造型方法は・・・
 
・光造形
・粉末焼結
・熱溶解樹脂積層法:一番一般的
・インクジェット方式
・石膏粉末を樹脂で固めて積層
 
などがある。コンセプトを示すための試作品づくりの段階なら、一番ポピュラーだが積層ピッチの粗い熱溶解樹脂積層法で十分だろう。
 
②部材の購入
 
使える素材として、金属・樹脂・木材が紹介されていた。でも、「部材の購入」が僕らには重要だと思った。ホームセンターや東急ハンズを偵察すれば、僕らの想像以上に多様な部材があるのではないか。コンセプトが固まりしだい、調べてみよう。
 
また、ウェブ上で公開されている3Dデータもどしどし活用していきたい。必要なものは人様から借りる方針だ。

③3Dモデリングとは?
 
これをある程度習得して試作をするのが第一関門。まず、3Dデータの表現形式には、
 
・ワイヤフレーム
・ポリゴン
・ソリッド:中身が詰まっており、体積・重量・重心を計算でき、干渉チェックも可能。バーチャルな「塊」。
 
がある。  
 
④3Dモデリングの考え方
 
形状作成の基本は4つ。4つだけで、かなり複雑な形状でも作れるのだ!もっと種々さまざまな操作を覚えねばならないと覚悟していたので、ちょっと驚いた。その4つというのが、
 
・押し出し
・回転
・スイープ
・ロフト
 
だ。単純である。そして方針として大事なのは、
 
・重要な形状から先に考える
・形状は足し算と引き算で考える
 
ということだ。
 
なんだか短い記事だが、とくに勉強になったところだけ書いたらこうなってしまった。粛々と進めます。もうすぐ友人の試験が終わるので、そしたら本格的に動き始めたい。

高校の友人と、ものを作ることにした ~意外な盲点、モノづくり基礎の基礎~

高校の友人と、物を作って売ることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/05/235901)は僕らにどんな資源が必要かを洗い出し、それをどうやれば得られるかを検討した。
 
今回はその続きで、これからの流れや必要なモノ・コトについて勉強しようと思う。参考にするのは、水野操『自宅ではじめる モノづくり超入門』だ。無償の3DCADの使い方の説明が主だが、それ以外にも役立つ情報がたくさん盛り込まれている。
 
まずは第1章「モノづくりの基礎知識と3Dプリンタの基本」。
 
当たり前のことだが、製品は作ったら終わりではない。プロモーション・販売や、さらにその先の保守・修理の重要性が語られている。そこまで考えるのが、作る側の仕事なのだ。
 
プロモーションに関しては、マスメディアが意外と有効とある。1人メーカーというととかくソーシャルメディアをはじめとするウェブ上でのプロモーションが連想されがちだが、そればかりではない。小規模メーカーで上手にプロモーションをしているところは、プレスリリースに工夫を凝らしたり、ターゲットとなる顧客にうまくアプローチできる雑誌やテレビを利用しているのだ。
 
これを僕らの場合に応用するなら、例えば・・・
 
・頻繁にブログを更新し、「学生によるものづくりの企画」としてプロモーションする。
 
・潜在的にユーザーがいそうなイベントで、製品を紹介する。工具を新しく作るなら、DIY好きの集まりやイベントに出るなど。
 
ということが考えられそうだ。ウェブ以外でのプロモーションも、実は大事でハードルも低いのかもしれない。思ったよりは。
 
そして保守・修理の大事さ。そのために、製造後の保守・修理はもちろん、製品の設計段階でメンテナンスや修理のしやすさを考慮するのがよいとのこと。
 
また、「自宅でモノづくり」に必要な道具について。パソコンさえあれば、初期費用はとりあえずタダとのこと。
 
まず必要なのは、3Dモデラーだけ。それでアイデアを形にしてみるのが大事なのだ。出力については色々なサービスがあり、その都度探せばよい。
 
なるほど。今まで色々必要な物を探してきたけど、何のことはない、まずは3Dモデラーで形を作れればいいのだ。プロトタイプ作りまでは自分たち2人でやりたいし、まずは3DCADの使い方を勉強しよう。
 
しかし、モノとして必要なのが3Dモデラーだけとはいえ、知識は色々必要だ。たとえば・・・
 
・3Dモデラーによる設計の知識
 
・3Dプリンターやその他の製造機器の知識
 
・素材に関する知識:これが意外と盲点だった。3DCADの使い方や製造機器については勉強しないと、と思っていたけど、素材については全然意識していなかった。素材には、質感・重さ・強度・粘り・造型のしやすさ・価格などがことなる、とてもいろんなものがある。そこで、場合に応じて最適な素材を選ばないといけないのだ。
 
・電気設計・ソフトウェア設計のスキル:本格的に製品開発をするなら、機械設計だけでは不十分だ。当然これらの知識が必要になる。とはいえこれらはハードルが高そうだ。僕ら自身で勉強しつつももっと得意な人に任せるか、これらが必要ない製品を作るか、のどちらかだろう。
 
次回はこの続きで、さらに3Dモデリングについて勉強していくつもりだ。

高校の友人と、ものを作ることにした ~必要な資源は?~

高校の友人と、物を作って売ってみることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/03/234039)は千本ノック的アイデア出しと称して、ひたすらアイデアを出してみた。意外と思いつかないものだ。
 
今回は、僕らが使えそうなリソースをまとめて見ようと思う。そのうち資金面については、クラウドファンディングの比較をしたとき(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/02/003544)にまとめたので、今日はそれ以外のリソースについて。
 
そもそも、資金以外にどんな資源が必要だろうか?パッと思いついたものを挙げてみると・・・
 
・設計のためのツール
 
・試作のための道具・ノウハウ
 
・量産のための設備・ノウハウ
 
・価格設定・原価計算・販売・在庫管理などについての知識
 
といった所か。
 
まず設計のためのツールについては、無料で使える3DCADがある。電子基板についても、無料の設計ソフトがあるらしい。これらの使い方に関しても、初心者向けの解説書を見ればある程度わかるだろう。高度なことは新しく入るはずのメンバーに任せればよいので、僕らは基礎が分かればいい。
 
3DCADについては、Autodesk 123D Designという無償ソフトが使える。『自宅ではじめる モノづくり超入門』という本に、このソフトの使い方やその他の必要なことが載っている。
 
この本はすごく丁寧で、3Dデータ完成後の出力・試作・量産に至るまで必要な数々のサービスを紹介してくれている。
 
しかし、樹脂での形状の試作くらいまではこうしたサービスを使わずに済ませたい。サービスを使うと、自宅に届くまでに時間がかかりそうだ。
 
そこで、FabLab Shibuya(http://www.fablabshibuya.org/how-to-use)などが頼りになりそうだ。FabLab Shibuyaでは、では1日1000円という低価格でペーパーカッター・レーザーカッター・刺しゅうミシン・3Dプリンターを使えるという。
 
これなら自分たちの貯金から数万円出すだけでも、数十回は試作できる計算になる。本当に簡単な、プロトタイプレベルのものならこれで十分だろう。
 
他に必要な資源については、上の本を読んで勉強していこうと思う。特に100個以上の量産ともなると金型が必要で、金型1個100万円弱はするらしい。心しよう。