basilsの日記

イノベーションについて考察するブログ。その他、アルバイト日誌、感想文、雑感など。

高校の友人と、ものを作ることにした ~試作コストの壁~

高校の友人と、物を作って売ってみることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/10/012416)は水野操『自宅ではじめる モノづくり超入門』を読んで、3Dモデリングの基礎の基礎を勉強した。今回もその続き。
 
①出力サービスの活用
 
この本で紹介されているAutodesk 123Dという3DCADと連携しているサービスは、残念ながら日本にはない。でも、日本から発注可能なサービスはいくつかある。これらは、Autodesk 123Dから直接データをアップロードして発注できる。
 
また、連携はしていないものの、STLファイルをいったん保存して送ることで発注できるサービスもある。これなら国内にもある。こっちのほうが、価格・時間の面で好都合だろう。海外のサービスだと、発注から届くまで2週間くらいかかるらしい。
 
使える素材は、樹脂だけでなくセラミック、ステンレス、スターリングシルバー、石膏など様々だ。
 
さらにこれらのサイトの中には、作った製品を販売できるサービスを提供しているところもある。有望な販路の1つだろう。これなら国外にも売れそうだ。
 
他にも、アフィリエイト、試作費用見積もりなど多彩なサービスが提供されている。
 
そして気になる価格だが、FabLabの場合よりはかなり割高だ。たとえば東京リスマチック(http://www.lithmatic.net/3dprinter/price.html)の場合、標準樹脂で100gを出力しようとすると、
 
・樹脂材料費:200円×100g=20000円
・出力時間:1000円×2時間くらい??=2000円
・サポート材除去費用:3000円
 
で約25000円。標準樹脂以外を使うとなると、基本料金が10000円加算される。さらに、これは5営業日以内という標準料金。2営業日以内という超特急料金だと丸々倍額かかる。いずれにせよ、1回の試作で数万円単位のお金が必要だ。いやはや。
 
こうなると、形の試作だけならもっと安く済ませる方法を見つけたい。FabLabは有力候補だが、1回あたりどれくらいの時間機器を専有できるかも分からないし、そもそも毎週水曜にしか使えないようだ。大学に置いてあるものとかのほうが費用・時間の両面で有利かもしれない。もしあれば・・・
 
②3Dプリンター以外の製造方法
 
切削加工・鋳造・射出成型など。とくに射出成型は、1個当たりの変動費が数百円ととても安価だ。数百個単位での量産をするなら、射出成型が必須だ。しかし初期費用が高い。普通に金型1つを作ると100万円以上する。
 
最近ではprotomold(http://www.protolabs.co.jp/protomold)など、短納期(10営業日)・小ロット(100個単位くらい)でも発注できるサービスがある。これなら最初の注文でも金型代込みで13万5000円、追加発注が1個あたり数百円だ。
 
ただ、これは部品1つの場合。部品の数が多くなるほど費用はうなぎのぼり。いかに汎用部品を多く使えるかが大事なのかもしれない。汎用部品についても勉強していこう。
 
・・・これでひとまず、『自宅ではじめる モノづくり超入門』を読み終わった。次回は3Dプリンターでの試作をもっと早く・安く行える方法が無いか、探してみるつもりだ。