高校の友人と、ものを作ることにした ~意外な盲点、モノづくり基礎の基礎~
高校の友人と、物を作って売ることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/02/05/235901)は僕らにどんな資源が必要かを洗い出し、それをどうやれば得られるかを検討した。
今回はその続きで、これからの流れや必要なモノ・コトについて勉強しようと思う。参考にするのは、水野操『自宅ではじめる モノづくり超入門』だ。無償の3DCADの使い方の説明が主だが、それ以外にも役立つ情報がたくさん盛り込まれている。
まずは第1章「モノづくりの基礎知識と3Dプリンタの基本」。
当たり前のことだが、製品は作ったら終わりではない。プロモーション・販売や、さらにその先の保守・修理の重要性が語られている。そこまで考えるのが、作る側の仕事なのだ。
プロモーションに関しては、マスメディアが意外と有効とある。1人メーカーというととかくソーシャルメディアをはじめとするウェブ上でのプロモーションが連想されがちだが、そればかりではない。小規模メーカーで上手にプロモーションをしているところは、プレスリリースに工夫を凝らしたり、ターゲットとなる顧客にうまくアプローチできる雑誌やテレビを利用しているのだ。
これを僕らの場合に応用するなら、例えば・・・
・頻繁にブログを更新し、「学生によるものづくりの企画」としてプロモーションする。
・潜在的にユーザーがいそうなイベントで、製品を紹介する。工具を新しく作るなら、DIY好きの集まりやイベントに出るなど。
ということが考えられそうだ。ウェブ以外でのプロモーションも、実は大事でハードルも低いのかもしれない。思ったよりは。
そして保守・修理の大事さ。そのために、製造後の保守・修理はもちろん、製品の設計段階でメンテナンスや修理のしやすさを考慮するのがよいとのこと。
また、「自宅でモノづくり」に必要な道具について。パソコンさえあれば、初期費用はとりあえずタダとのこと。
なるほど。今まで色々必要な物を探してきたけど、何のことはない、まずは3Dモデラーで形を作れればいいのだ。プロトタイプ作りまでは自分たち2人でやりたいし、まずは3DCADの使い方を勉強しよう。
しかし、モノとして必要なのが3Dモデラーだけとはいえ、知識は色々必要だ。たとえば・・・
・3Dモデラーによる設計の知識
・3Dプリンターやその他の製造機器の知識
・素材に関する知識:これが意外と盲点だった。3DCADの使い方や製造機器については勉強しないと、と思っていたけど、素材については全然意識していなかった。素材には、質感・重さ・強度・粘り・造型のしやすさ・価格などがことなる、とてもいろんなものがある。そこで、場合に応じて最適な素材を選ばないといけないのだ。
・電気設計・ソフトウェア設計のスキル:本格的に製品開発をするなら、機械設計だけでは不十分だ。当然これらの知識が必要になる。とはいえこれらはハードルが高そうだ。僕ら自身で勉強しつつももっと得意な人に任せるか、これらが必要ない製品を作るか、のどちらかだろう。
次回はこの続きで、さらに3Dモデリングについて勉強していくつもりだ。