basilsの日記

イノベーションについて考察するブログ。その他、アルバイト日誌、感想文、雑感など。

高校の友人と、ものを作ることにした ~諸葛亮孔明の登場と原点の確認~

高校の友人と、何か物を作ることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/01/15/013051)は、僕らが今候補として考えている製品コンセプトについて書いた。今使われているカッターや金づち、爪切り、ヤスリなどには問題があると思うから、それを解決してみたい、ということだ。
 
今日は、ある大事な方にお会いしてきた。もともと経済産業省ベンチャー企業の支援をされていた方で、今は大学院で勉強されている方だ。一度食事をさせていただいたのだが、とてもアグレッシブに行動される方で、我々も見習わねばと思ったものだ。(パプアニューギニアに現地語を覚えて行ったこともあるらしい)
 
その方にアドバイスをいただければ100人力だ。もちろんまだ計画が具体的ではないから、今日はひとまずお頼みするだけ。ということで、授業が終わって出てくるところを待ち伏せて声をおかけしたのである。
 
その結果アドバイスの件は、快諾いただいた。誠にありがたいことです。僕らの名前は縁起がいいね、ということもおっしゃっておられた。
 
そしてアドバイスも二言三言。大企業の力を侮らない方がいいこと、物を作るにはお金がかかること、自分たちが何を作りたいのかをはっきりさせること、である。
 
とくに大企業については、「大企業は市場をよく観察していて、新しいものが出てきたらすぐ真似して一気に追い抜くから侮ってはいけないよ」ということ。心しよう。まあ、大企業に真似されるほど面白いものを作って世に出せたらそれだけで成功という気もするが(^^;)
 
最後は「健闘を祈るよ」と握手して去って行かれた。とてもサッソウとした感じである。
 
それから友人と二人で食事。僕が半ば強引にラーメン屋に連れて行った。
 
そこで色々話したのだが、これがすごくよかった。友人の意見を僕なりにまとめると、もっと自分たちの原体験を大事にしつつ、かつ「切れ味の鋭い」ことをやりたいということ。
 
「原体験」の例として友人が挙げていたのは、スターバックスだった。あれは創業者がイタリアでおいしいコーヒーに出会い、それをアメリカにも広めたいと思ったのが始まりだったとのこと。
 
そういう「原体験」無しに何かやってもしょうがないよね、ということだ。
 
そして「切れ味が鋭い」の例としては、東工大卒の方が立ち上げた、発明家と町工場を橋渡しする企業を紹介してくれた。この企業がやっているのは、発明家と町工場をつないでお互いに足りないところを補完しあい、新しいものを世に送り出そうということだ。
 
この話を聞くと、確かに「面白そう」「将来性がありそう」「なるほどね」と思う。僕も思った。「そういうこと」をやりたいよね、という話だ。
 
逆に事業としてはそこそこ成功したとしても、「そんなことやって何の意味があるの?」「何でそれをやってるの?」と訊かれて答えに詰まるようなことはしたくない。
 
それは本当にその通りだと思う。たしかに僕は、ちょっと実利的なことばかり考えすぎていた気がする。それはそれで大事だが、理念とかゴールの方が大事なのは当然のことだ。少し方向修正が必要そうだ、と思った。
 
こういう話は他の人にはなかなか伝わらない、微妙なことではある。現にブログ記事を読まれている方にとってもあまりピンとこない話かもしれない。それはやはり問題だから、他の人にもちゃんと伝わる形にまとめる必要はあるだろう。
 
でも自分たちが100%リードできることなのだから、微妙なこと・言葉にするのが難しいことでも、詰めるところは徹底して詰めていきたい。そういうことを再確認した日であった。