高校の友人と、ものを作ることにした ~尋常な道具の、尋常でない問題~
高校の友人と、何かものを作ることにした。前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/01/13/010438)は「名分」のあることをしたいな、ということについて、「石のスープ」という民話を引き合いに出して書いた。僕たちは「石のスープ」を目指すのである笑
今回はもっと具体的に、今までどんな製品案が出てきているのかについて。いくつかあるので、箇条書きにして書いていく。
①カッター
これについては何度も書いているが、あらためて。今のカッターには、明らかに問題が多い。刃はむき出しだし、曲線は切りにくいし、厚紙は切れないし、刃を折って取り替えないといけないし・・・
一応こうした問題を解決するカッターは、売られてはいる。でも、全然普及していない。
問題があるのだから、なんとか解決したいものだ。これまでに解決方法として考えてみたのは・・・
○安全対策
・正しく握ることでロックが外れ、切断対象に押し当てることで刃が出るギミック。単に押し当てるだけでは刃が出ない。
・刃を使わないで切断する
・熱で焼き切る
○曲線・厚紙対策
・刃が曲がる
・直径1センチくらいの刃を回転させて切る
・平面型の刃ではなく、細い棒状の刃を往復させて切断
玉石混交(というか石ばかり)ではあると思うけど・・・
②爪切り
今の爪切りにも問題があると思う。切りづらい、爪が飛ぶ、切った後の爪の処理に手間取る、爪の切り口がギザギザしている・・・ とにかくろくなことがない。
そこでどうするのか・・・については、まだ考えられていない。でも、問題があることは確かだ。
③金づち(釘打ち)
今の釘打ちは大変だ。指を打ちやすい、釘がまっすぐ入らない、時間がかかる・・・
そこで考えてみたのが、釘をおさえる指に被いをして、しかも釘が打つ面に対して垂直になるようアシストする治具だ。
「これをつければ指は安全、釘がスムーズにまっすぐ入って、時間もかからない」みたいな治具を作れるんじゃないかと思っている。
④やすり
今のヤスリを使った作業は大変だ。僕は趣味で模型作りをするのだが、なかなか部品同士がぴったり合ってくれない。それに、表面仕上げのためにはヤスリで一皮むいてやらないといけない。
そういうヤスリ作業は簡単に見えて(実際延々と続く単純作業ではあるのだが)、とてつもなく面倒だ。どうやればもっと早く、正確にできるんだろうと日々考えている。
もちろん僕が色々なやすりを知らないだけかもしれないし、それをつかえば作業が大幅に効率化されることは目に見えている。
例えば最近、リューター(電動ヤスリのようなもの)という工具を知った。これを使えば、ある程度大きい面についてはもっとスムーズに研磨できる気はする。
しかし、細部の研磨は依然として難題だ。
どうすれば解決できるかは分からないが、どんな細部でもあっという間に滑らかピカピカになる「万能ヤスリ」みたいなのがあれば喜んで買う。
・・・というのが、今考えている製品案だ。
でもまだまだ荒っぽい案ばかり。これから、どういう人が・どういう場面で直面する・どんな問題を・どう解決するのか、といったことをきちんと詰めていかないとならない。それにこれら以外にも、大きな問題を抱えた道具はありそうだ。
そのためにも、早くお客さん候補に話を聞いて、観察をしに行きたい。早く卒論をしあげねば笑