basilsの日記

イノベーションについて考察するブログ。その他、アルバイト日誌、感想文、雑感など。

高校の友人と、ものを作ることにした ~友人に記事を書いてもらった~

高校の友人と、ものを作ることにした。

 

前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2014/01/02/230454)までは、そのためにした諸々の行動(理念固め・計画づくり・メンバー集め)について書いてきた。そこで今回は趣向を変えて、「友人」に記事を書いてもらった。忙しいのに、ありがたいことです。

 

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こんにちは、「友人」です。

私は法学部の学生で、この4年間、勉強といえば法律関係のことばかりしてきました。

将来は、法学の研究者になりたいと考えています。

 

具体的なプランや理念の話はbasil氏に譲り、ここでは、法学の研究と、このプロジェクトで似ていると思うことを、書いてみようと思います。

 

法学に限らず研究では、独創性というものが非常に重視されます。

 

独創性というのは、一言でいうと、これまでに誰も気づかなかったことに気がつく、ということです。その誰かというのは歴史のある学問ほどたくさんいて、とても難しいものです。法学は、他の学問領域と比べて、観察するべき現象(自然科学なら自然現象、経済学なら経済指標、政治学なら成立した法案など)の数が相対的に少ないため、ものの見方とか、考え方という次元で新しさを生み出さなくてはならず、特に独創性を発揮するのが難しい学問領域と言えると思います。

 

しかし、独創的なものの見方、考え方を獲得するというのは、いわば完全に新しい目、あるいは脳を手に入れるようなもので、いままで見えていた景色ががらっと変わるような感じを受けるのでしょう。

 

大学教育は、先人たちが積み上げてきた様々な「目」を、教室で手軽な形で獲得できるプロセス、と考えることができます。私は大学で様々な法学関係のことを学ぶなか、何度か、見えている景色ががらっと変わるような経験をしました。その体験は素晴らしく、心がどきどきするもので、これからは、自分の興味の赴くまま、その目を自力で獲得していきたいと強く感じ、研究者を志すようになりました。

 

自分の思い込みが完全に否定されるという素晴らしい体験は、法学という分野に限らず、様々な分野で起こり得るでしょう。物に関して、思い込みががらっと覆されるという経験をするチャンスがあるなら、是非挑戦してみたい。普段身近にあるような物は現在の形が常識なわけで、それが覆される経験は得難いものでしょう。このように、研究というものに自分が感じている魅力と通じるものをこのプロジェクトに感じたことから、私は参加しています。

 

basil氏が私のことを理想主義的と呼んでいたのは、間違えではありません。というより、私の本業は研究ですから、理想主義的でなければ、このプロジェクトに参加する理由はない、と言ってもいいかもしれません。

 

このプロジェクトを通じて、わくわくどきどきする経験が一つでも多くできたら、幸せだと思っています。

読者の方も、暖かく見守ってくださればと思います。