高校の友人と、ものを作ることにした ~理念について ②~
高校の友人と何かものを作ろう、ということにして、さっそく行動を始めた。
まずは理念固め・メンバー募集・計画づくりの3つから。
そして前回(http://basils.hatenablog.com/entry/2013/12/30/012710)、理念を大事にする1つ目の理由について書いた。
今日は、理由の2つ目と3つ目について。
理念を大事にする理由の2つ目は、理念は単なるスローガンではなく、意思決定の最後の拠り所として重要だと思うからだ。
これから物を作って売ってみるとなると、色々なことを決めないといけない。時には、とても難しい選択を迫られることもあるだろう。しかしそんなとき、理念がはっきりしていれば、それほど迷わずに済むだろう。
たとえば、多額の資金を調達して大ロットで作る努力をするのか、さほど多額の資金をかけず小さいロットで作るのか、という選択をしないといけない。前者はハイリスクハイリターンで、後者はローリスクローリターンだ。どちらの場合にもリスクとリターンが釣り合っていれば、どちらを選ぶかはとても難しい問題だ。悩ましい。
しかしその時も、そもそもの理念、動機がはっきりしていれば、あまり迷わずに済む。要は、冒険がしたいのか、自分たちの「趣味」としてやるのか、ということだ。冒険がしたいなら、大ロットで作るほうに賭ければいい。でも「趣味」なら、小ロットの方が心臓にやさしいだろう。趣味で大損はしたくない。
「趣味」というといい加減な感じがするが、これも1つのやり方だと割と真剣に考えている。
これが2つ目の理由。そして3つ目の理由は、結局のところ理念以外に僕らには何もないからだ。
僕らには、資金も、技術も、知識もない。これらのものに関しては、ほとんど人様の力を借りないといけないだろう。
その時誰かが助けてくれるとしたら、それは僕らの考えていること、つまり理念に共感したからでしかありえない。僕らは、他に何も提供できないのだ。
ずいぶん虫のいい話だし、非現実的なことかもしれない。もっと確実にやりたいなら、自分たちが資金なり技術なり知識なりを獲得することから始めたほうがいい、という考え方もあるだろう。
でも、僕らはそういう方針は取らない。
なぜなら、これらについては僕らより上手くできる人がたくさんいるから。
だったら、僕らは僕らにしかできないことに力を注ぎたい。その一番有力なものは、理念であり、そこから生まれる計画だ。
「僕らがやりたいこと」を、僕ら以上に上手く表現できる人はいないでしょう。
そのうえで、資金や、技術や、知識を持っている人の助けを借りる。そして、これらのものに一貫性を与え、1つの目的へと導いていく。そうすれば、これらのものは提供者のものであると同時に、僕らのものにもなるはずだ。
とはいえ、理念はとても抽象的なものだし、もっと具体的な話がないと物事が進まない。そこで次に、「計画づくり」について書いていこうと思う。