basilsの日記

イノベーションについて考察するブログ。その他、アルバイト日誌、感想文、雑感など。

確かな先見の明は、直観と論理から生まれる

 確かな先見の明は、直観と論理の両方があってはじめて生まれる。どちらか一方が欠けてもだめである。直観なき論理は空論で、論理なき直観は懐古にすぎない。
 
 単なる論理だけだと、数値や言葉が先走ってしまう。現実感覚が伴わず、数式の論理や言葉の綾だけで考えが進んでしまう。
 
 そこで、直観が必要になる。直観は、過去の経験が熟成されて生まれるものである。この経験とは現実の経験に他ならないから、直観は現実感覚の伴ったものである。論理に不足するものを、直観が補う。
 
 しかし直観のもととなる経験は、過去の経験である。過去が再現することはありえないので、単なる直観もまた危険である。直観だけでは、知らず知らずのうちに過去の再現を期待してしまう。
 
 そこで、論理が必要になる。論理は、過去とは全く異なるものとしての未来を想像するのに必要なものである。直観の現実感覚にもとづく予想を、疑い、あるいは強化することで磨き上げるために、論理が必要になる。